投稿者のコメント
エベレストの標高よりも深く、宇宙よりも到達が難しいと言われる深海。そこに、最も早く到達したものがあります。それは、人間が捨てたゴミです。私たちがまだ見ぬ深海には、きっと未知の生物たちが暮らしているはずです。しかし、彼らの住環境を、人間が出したゴミが少しずつ、そして確実に変えつつあります。 海は、多くの生き物にとって命の源でありながら、唯一、人間だけがその海を汚し、壊し続けています。美しい湘南の海も、昼と夜でその表情を変えるように、内には怒りや悲しみが潜んでいるのかもしれません。 この作品では、中央に曼荼羅アートを描き、生物たちの「物言わぬ眼」を表現しました。そして、海底に散らばるマイクロプラスチックは、実際に腰越海岸で拾ってきたものです。また、夜はライトをつけることで昼とは異なる見え方になります。 海底に立つ少女は、これからの未来を生きていく次の世代です。私たちは今、この子のために、そして海のために何ができるのでしょうか? この作品を通して、まずは少しでもこの問題に目を向け、立ち止まって考えていただけたらこれ以上嬉しいことはないです。

一覧にもどる